お散歩するだけで瀬谷ハカセ!『瀬谷の史跡めぐりガイドブック』で地元の名所を巡る〜和泉川の水辺コース編

静謐を湛える寺院、300余年を生きる樹、乱世を今に伝える古戦場跡――

瀬谷にはいくつもの「名所」があります。

有名な場所から地元の人にも意外と知られていない隠れスポットまで、瀬谷の「名所」を巡る散歩コースが、瀬谷区発行の書籍『瀬谷の史跡めぐりガイドブック』では紹介されています。
本シリーズでは、『瀬谷の史跡めぐりガイドブック』で紹介されている全5コースを巡り、その様子をお届けします。

前回の「武相国境・緑の森コース」に続き、
今回は「和泉川の水辺コース」です。

三ツ境駅から「二ツ橋地名由来の牌」を経由し、和泉川沿いを宮沢の「めがね橋」まで歩きます。

三ツ境駅からお散歩スタートです。

時期は6月下旬。梅雨の気配も感じられぬほどの晴天に恵まれ、この日はむしろ季節外れなほどの暑さ!
川辺を歩くにはぴったりのシチュエーションです。

和泉川沿いの散歩道までは少し距離があり、しばらく道なりに歩いていきます。
写真右奥の瓦屋根が最勝寺
道中に二ツ橋神明社や最勝寺がありますが、今回は割愛いたします。

さて、中原街道に合流し、少し歩いた所の交差点に石碑が立っているのが見えます。
野鳥の精密爆撃に見舞われていましたが、”ウン”が付くということで...
二ツ橋地名由来の碑です。
道光親王という室町時代のお坊さんと、徳川家康がこの地で詠んだとされる2首の歌が刻まれています。

徳川家康が瀬谷に!?
ちょっと驚いてしまったのですが、どういうことなのでしょう。
ともあれ、それぞれの歌をご紹介します。
相模野の 流れもわかぬ 川水を
掛けならべたる 二ツ橋かな
(道光親王 文明16年11月 詠)
しみじみと 清き流れの 清水川
かけ渡したる 二ツ橋かな
(徳川家康 慶長18年12月 詠)
いずれの歌も二ツ橋の自然の美しさを讃える内容となっています。区の公式サイトによると、徳川家康の詠んだ歌が二ツ橋という地名の由来とされているようです。
前の石碑より古いもので、徳川家康の歌が刻まれています
石碑の脇を通る中原街道の名称は、江戸時代初頭に現在の平塚市にあった「中原御殿」へ至る道だったことが由来とされています。家康はしばしば鷹狩りと称して地方の視察なども行い、中原御殿で寝泊まりしたそうです。

この歌はその道中、二ツ橋の豊かな自然に感化された家康が思わず詠んでしまったものかもしれませんね。

さて、地名由来の碑をあとにして、いよいよ和泉川に向かいます。
川に架かる橋の上からの一枚
橋とはもちろん「ふたつはし」!
川沿いにはたくさんの木が植わっており、直射日光を遮ってくれています。川のせせらぎの効果も相まってか、真夏日というのにかなり涼しく感じられました。

このまま和泉川沿いを川下へ、「めがね橋」まで歩いていきます。
なんという名前のお花でしょうか。涼しげな色で美しいです!
私の他にも写真を撮っている方がいましたよ。

そして「瀬谷区の花」でもある紫陽花も
この和泉川沿いにはたくさん植わっています。
紫陽花って綺麗ですよね...
この一種だけで赤や青に色が分かれるのも不思議です。
調べてみると、どうやら土壌のpH(酸性/アルカリ性)によって色が決まるとも、
いやいやそんな単純ではなく複雑な条件があるとも...。
生き物ですからやはり奥が深いです。

少し話が逸れますが、瀬谷区が紫陽花にちなんだ面白い催しをしているのでご紹介します。
「#瀬谷のアジサイ インスタグラム投稿キャンペーン」という、瀬谷で撮影した紫陽花の写真をInstagramに投稿するキャンペーンです。

我々も、今回の取材で撮影した紫陽花の写真を投稿してみました!
https://www.instagram.com/p/Cf0sdePp9EG/?utm_source=ig_web_copy_link
参加者には抽選でプレゼントが当たるとか。
もしかしたら何かもらえてしまうかも...!(ワクワク)

同キャンペーンは6/1〜7/15の開催で、今年はすでに終了しています。
毎年開催しているようなので、気になった方はぜひ来年参加してみてください!

散歩に戻ります。
東山のあたりでは、川の両脇に青々とした原っぱが続いています。
小魚やザリガニがいるらしく、川遊びをする家族連れが多く見られました。
う〜ん、私も虫取り網を持って川に飛び込みたい!
和泉川から少し道を逸れ、やってきたのは貉窪(むじなくぼ)公園。うっそうとした谷間と、それを越えたところには広場があります。
広場に木造りの休憩所があったので、ちょっと一息。森林浴を楽しみました。
最後に、コース上の和泉川沿いの道では終着点となるめがね橋にやってきました。
線対称に伸びる2つのアーチが可愛らしく、親しみを感じます。
写真ではうまく写っていませんが、見る角度によってはアーチが川面に反射して本当にめがねのように見えますよ。
かわいい
ということでゴールです!
和泉川沿いは木陰が多く高低差があまりないので、すらすらと歩いてくることができました。
ここから三ツ境駅へ帰りたい場合は、「宮沢」からバスを利用するのがおすすめです。

実は本来の「和泉川の水辺コース」はもう少し先まで続きます。気になる方は「瀬谷史跡めぐりガイドブック」を手にとって、確かめてみてください。

かつて徳川家康が詠んだように、美しい自然を感じられる「和泉川の水辺コース」。ぜひ時間のある時に、ゆっくりと散歩してみてください。
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written by tkk
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